内科医や外科医などは、神奈川県の都市部に集中している傾向にありますが、産婦人科はそうではありません。
都市部であっても、産科医不足が問題となっており、早急な対策が求められています。

神奈川県の産婦人科医の数は全国40位

 神奈川県の産婦人科医数は、年々増加傾向にはありますが、その数は平成26年度のデータで744人となっており、決して多くないことが分かるでしょう。
人口10万人あたりの医師数は、37.2人で、神奈川県は全国40位という結果に留まっています。

産婦人科医減少の背景には少子化があります。
だからといって妊婦にとって安心できる産科医数であるかどうかを確認してみると、 「地元で産みたいけれど断られてしまった」 「妊娠に気付くのに遅れたため、産科難民になってしまった」 といった声も多く、これから子どもを産み、育てる世代にとって、産科医不足は避けて通れない問題となっています。

高齢の産科医が、跡継ぎのいないまま、次々と閉院していくケースも多々見られる中、少子化を改善するためにも、すべての妊婦が安心して埋める環境が必須でしょう。
神奈川県だけでなく、全国レベルで産科医を守り、産科を増やす、そんな取り組みが求められています。

「出生数減少」、「控訴リスク高」、「時間外の呼び出し頻発」などが減少している原因

 産科医が不足している背景には3つの理由があります。
それが「出生数減少」、「控訴リスク高」、「時間外の呼び出し頻発」です。

出生数が減少し、産科を閉じてしまったり、婦人科のみの受付にしたりする医師が増えたことで、目に見えて産科医が減っていきました。
また、最近では無痛分娩を希望する妊婦が増えていますが、死亡事故などで訴訟、といったリスクもあり、及び腰になってしまいがちです。

さらに、いつ始まるか分からないお産を扱う産科医は、深夜であっても早朝であっても、駆け付けなければいけません。
産科医不足の現状では、一人の医師へ負担が大きくなる例が多く、産科に興味はあるものの別の科へ進んでしまう医師が増えています。

病院によっては、土日に陣痛が来た場合は、やむなく週明けまで陣痛を点滴で止める、といった処置を行わざるを得ない医療機関もあります。
これは、自然な形で産みたいと考える妊婦にとっても、深刻な問題となっています。

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