小さな子供の場合、病気に対する免疫システムが不十分であるため、大人に比べると様々な病気の発症リスクが高くなります。近年では特定の病気に対するワクチンの開発も進んでおり、ワクチンで病気をある程度予防することも可能です。ここでは、子供が受けられる予防ワクチンの一部をピックアップしています。
B型肝炎ワクチン
母親がB型肝炎キャリアである場合、その子供は生後すぐの段階でワクチンを接種することが義務付けられています。B型肝炎ワクチンにより、将来B型肝炎を発症したり、さらに肝臓がんへと発展したりするリスクを抑えることができます。
ロタウイルスワクチン
ロタウイルスによる感染症は特に乳幼児に多く、ウイルスに感染した場合、強い嘔吐・下痢症状が4~5日続きます。極めて感染力が強いうえ、ごく稀に重症化するケースもあることから、生後2ヶ月頃にロタウイルスを接種することが求められています。なお、2020年8月以降に産まれた0歳児は、 ワクチン接種が無料となります。
Hibワクチン
Hib(インフルエンザ菌b型)とは細菌性髄膜炎をもたらすウイルスであり、ウイルスに感染した場合、1歳未満の乳幼児において重症化する傾向があります。生後5ヶ月頃から発症しやすく、集団保育だと発症リスクがさらに高くなるため、生後2~5ヶ月の間にワクチン接種を済ましておくことが推奨されています。