神奈川県では近年、高齢者の人口が増加し、医療を取り巻く環境にも大きな変化が出てきています。
高齢の入院患者が増えているにも関わらず、リハビリ用のベッド不足など大きな問題を抱える神奈川の現状をチェックし、転職に役立てましょう。

医療環境の変化~高齢者の人口増加~

 神奈川県の訪れたことのある医師の方の多くが、医療機関の多い県だと言う印象を抱いているようです。

しかし、実際には、医療機関や医師の数は年々増加しているものの、全国的に見ると、まだまだ医療に携わる人間の数が少なく、医師、看護師、医療機関ともに不足しているのが現状です。

県全体で観た人口は減少していく中、高齢者だけが増え続けている神奈川県。
人気の地域なため「住みたい!」という声は多いものの、少子化の波には勝てず、2020年以上は人口減に転じていくと言われています。
医師の確保や育成などの動きも活発ですが、現実的には厳しく、他県からの医師の確保は今後も必至でしょう。

いわゆる「団塊の世代」が、今後高齢者層へ突入することもあり、高齢の方の人口はますます増えていくでしょう。
特に、神奈川西部地域は、高齢者の数に対して医師の数が圧倒的に足りない地域です。

「医師として、必要とされている場所で働きたい」 そう考えるなら神奈川県は、転職先として必ず念頭に置いておきたいエリアと言えますね。

医療環境の変化~高齢化に伴う入院患者の増加~

 神奈川県を取り巻く医療の変化は、高齢者の増加だけではありません。
神奈川県の医療機関では、入院患者の数がめまぐるしく増え、医師たちが対応に追われている状態です。

神奈川県は、全般的に交通の便が良いこともあり、医療機関の多い横浜市や川崎市へ遠方から入院を希望する高齢者も多く見られます。
その結果、医師の数が多いはずの都市部であっても、入院患者の数の増加に脅威を覚え、積極的に医師の採用が進められています。

また、高齢者の方の負担が少しでも減るよう、外来での治療だけでなく、在宅医療も進められています。
できることなら住み慣れた地域で治療を受けたい、という高齢者の声も多く、 「今後、訪問診療医を目指したい!」 と考える医師にとっては、働きやすい環境が整備されていくでしょう。

リハビリ用のベッド不足が進む神奈川県

 神奈川県では、2025年には3.6人に1人が65歳以上、6人に1人が75歳以上の、超高齢化社会になると言われています。
その結果、入院やリハビリに必要なベッド数が、不足するという予測が立てられています。

現状のままでは手術後のリハビリ患者が過ごすためのベッドが足りなくなり、きちんと最後まで治療が受けられなくなる恐れもあります。
それだけでなく、ベッド数が足りなくなることで、自宅で看護や介護しなくてはならない家庭も増え、高齢者だけでなく、若い世代にまで影響が及ぶことになるでしょう。

そんな時代を賢く生き抜くためにも、単純にベッド数を増やすだけでなく、医師の数を確保し、手術というギリギリの状態になる前に、適切なケアを行える環境が求められています。